豊橋市にてむくり（起り）屋根にS型瓦葺き、美しい曲線の出し方とは！

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豊橋市にてむくり（起り）屋根にS型瓦葺き、美しい曲線の出し方とは！

豊橋市にてS型瓦を施工中です。
むくり（起り）屋根と呼ばれる屋根中央部が盛り上がった特殊な形状をしていて、施工するにあたりいくつかポイントがあるんです。
むくりがきつかったり半円になってくるとアーチ型屋根とも呼ばれます。アーチ型屋根は学校の体育館などがイメージしやすいですね。

ちなみにむくりとは反対に屋根中央部が凹んだ屋根をそり（反り）屋根と呼びます。
神社やお寺など格式の高い建物でよく目にすると思います。

むくり（起り）屋根　ルーフィング張り

軒先の傾斜がきつく、棟にむかって段々と傾斜がゆるくなっていくむくり屋根。
棟付近では傾斜がかなりゆるくなるので、下葺き材（ルーフィング）は粘着層付ルーフィングを使用します。

剥離紙を剥がすと粘着層があり、屋根面にしっかりとくっつきます。
遅延粘着型といって時間をかけてゆっくりとくっついていくので、貼り付け直後であれば貼り直しがききます。
その後貼りついてしまうとなかなか剥がすことは出来ません。

またタッカー（ホッチキスのような針で固定する工具）を使用しない為、ルーフィングに針穴があかないため高い防水性を維持できます。

瓦葺き前の下地施工と割り付け

左の写真、白いテープは水抜き用のテープになります。
木材を使用する場合は縦残（たてざん）とも呼ばれ、白いテープはPEキズリと呼びます。
PE：ポリエチレンで出来ていて、耐候性に優れています。

右の写真は瓦桟（かわらざん）を施工した様子です。
S型瓦の規定寸法を墨付けして（瓦の割り付けと言います）、規則正しく取り付けます。
先ほどのPEキズリは瓦桟と直交するようになっていて、これが水抜きの隙間を確保するのに役立っているんです。

この瓦桟の規則性（割り付け）が瓦屋根の美しいラインに貢献しています。
縦・横・斜め　すべての通りをビシッと決める重要な「割り付け」
これはむくり屋根などどのような形状の屋根でも同じなんですよ！

今やどの瓦にも備わっている防災機能

今回使用の瓦は新東：セラム21　３色混ぜ葺きとなっています。
S型瓦も和瓦・平板瓦同様に「防災瓦」という事で防災機能が備わっています。
互いのかみ合わせによって瓦が浮き上がりにくく、ズレにくい構造になってるんです。

メーカーでは耐風・耐震試験なども行って、台風や地震などに強い瓦の製造に尽力しています。

棟は乾式工法を採用

棟部分は「乾式工法」といわれる土や漆喰を使わない工法を採用しました。

☆棟の乾式工法はコチラでも詳しく説明しています☆

この特殊な防水テープは「鶴弥：フリーエアーロール」でテープ中央部に通気機能を備えた防水テープなんです。
この通気機能によって棟下地を湿気による劣化から防いでくれるんですよ！

また重さについても
南蛮しっくい18.0㎏/ｍに対してフリーエアーロール　0.48㎏/m　およそ1/37となっています。

既存の住宅での棟のやりかえにも使用できるので、棟の重さが心配とお悩みの方にもおススメです！